経営者として本当にやりたいことって何ですか

経済的に成功するには、とにかくスキルを磨いて頑張って行動しなければならないと思っている人がほとんどだと思います。
だとすれば、頑張っている人ほど成功しているはずですが、現実はどうなんでしょうか?
成功者のインタビューを聴いてみると異口同音に「自分は運がよかった。会った人との縁が成功のきっかけだった。」と話しています。
だれも苦しんで頑張って努力の結果成功したと話す成功者はいないのです。
実は本当に自分は何をやりたいのかわかって行動し始めると、豊かさは向こうからやってきます。あなたの頭のよさや才能などはあまり関係ないのです。

ある白馬のホテル経営者の悩み

ここで、私が先日長野県の白馬のある小さなホテルに泊まった際にオーナーさんに聞いた話をシェアしたいと思います。
この白馬は都会のリゾート地域として、伝統的に家族経営で小さなペンションやホテルを支えて来たそうです。
オーナーさんもご多分に漏れず、お父様の引退を機に都会のホテル勤務から白馬に戻り、奥様と一緒にこのリゾートホテルを支えてきました。
ところが、かき入れ時のスキーシーズンを家族経営で一生懸命乗り越えて身も心も疲れる経験を重ねるうちに、奥様が体調を崩されてしまったそうです。

自分たちが楽しく仕事をするには

その介護やホテル経営に追われながらオーナーさんが考えたのは、お客様がどうのこうのよりも、自分たちがどうすれば楽しく仕事ができるかということでした。
家族だけでは乗り越えられないとすれば、人を雇うしかありません。
しかし、本当に自分たちが満足してホテルを運営していくには、信頼できる社員がどうしても必要だと考えたのです。
周辺のペンションなどではその当時、一時的にアルバイトを雇うことはありましたが、社員を雇うことは予算的にも無謀だったので、誰に相談しても笑われたそうです。
しかし、オーナーさんは自分が楽しくなければ、ホテル経営は出来ないと考え、リスクを負って社員を募集。
今では、その社員たちが育って、最高のおもてなしができる社員として働いています。
私も身を持って彼らのサービスのレベルの高さを感じました。

ホテルの要、シェフがいない!

それからオーナーさんが悩んだのはシェフでした。
その頃、オーナーさんは、ホテル経営に最低限度必要な人数の社員を雇うことで目一杯でした。
一流のシェフを雇うとなると大変なコストがかかり、その予算が計上できずに頭を抱えていたのです。
オーナーさんは、またまたどうやったら自分たちが楽しく仕事ができるか考えたところ、びっくりするような結論が出たのです。
それは、社員全員で白馬に特徴的な料理を研究して、全員で料理を作ってお客様をおもてなしすることでした。
社員が自分たちでこのホテルのサービスレベルを上げるにはどうしたらよいかオーナーさんと社員全員で話し合った結果だそうです。


私も、そのコース料理を食べてみましたが、本当に地元の食材をふんだんに使った料理としても最高のレベルのものでした。

ホテル経営の基本理念

このオーナーさんの発想の根底には、つねに「お客様へのおもてなしもさることながら、自分たちが楽しく満足して仕事をできる環境をつくるにはどうしたらよいか」というホテル経営の基本理念が感じられます。
自分ですべて抱え込まず、社員全員を信じて育てることに専念したこと。
信じて育てた社員は、自分たちが楽しくワクワクして仕事をしていることをお客様に伝えることで、最高のサービスを実現していること。
なによりも、お金儲けよりも自分たちが楽しく仕事をするにはどうしたらよいかという視点で数々の問題を解決していったオーナーさんの理念には頭が下がりました。
結果として、自分の目標を越えた経済的な豊かさを実現することにつながったのはまさに、このオーナーさんの考え方ではないでしょうか。

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