治療・整体師として大切なことは、目の前の患者を全力でとにかく治すこと。
突き詰めれば、できるだけ少ない時間で、できるだけ少ない刺激で、歪みの原因を探り当てからだを整えて患者を苦しみから救うこと
僕は、ほんの5年前まではこの信念でやってきたし、そのために死に物狂いでいろいろな治療法を研究してきたと言っても過言ではありません。
でも、やっとわかってきたのは、痛みはシグナルなのでその原因を根本から理解して本人が自分から変わろうとしない限り治りません。
特に慢性症状などの場合は、ほぼ100%病気の原因は本人のこころとからだに対するアプローチがズレて起きています。
それを本人に気づかせて、変わろうともがいている手助けをするのが僕たち治療・整体師の仕事だということです。
よくテレビ番組などで「ものの数分で痛みを消すカリスマ治療師」とか紹介される人がいます。
人気のある治療・整体師ほどまるで手品師のように痛みを消してしまう手技を披露しますが、あれでは何の気づきも患者には起きないので同じような症状が将来必ずぶり返すことになります。
この記事では、僕と母との関係から、どのように僕の信念が変わっていったのかご紹介したいと思います。
Contents
僕の難病で開花した母の才能
僕の10代は、リウマチ熱という難病との戦いでした。多分、発病してからは1年のほぼ半分くらい病院に入院して過ごした記憶しかありません。
15歳の時に、大病院の担当医から僕があとわずかしか生きられないことを聞いた母は、激怒して病院を強制退院させその頃はあまり知られていない自然療法と西洋医学をミックスして治療をしている医師に僕を連れて行きました。
2カ月もしないうちに、みるみる病状が良くなった僕を見て、母は自然療法を学びそれを周囲の人に施術するようになりました。
その中に後に僕がカナダで普及するようになった操体法がありました。
※操体法……創始者である橋本敬三医師(1897〜1993)が、日本にあった様々な民間療法を研究し、50年あまりの歳月をかけて独自の治療法として完成させたものです。
その治療効果の高さからあまりに患者が寄ってくるので、教えた医師はあわてて母を専門学校に通わせて柔道整復師の免許を取らせたといういきさつがあります。
母は、生まれながらのヒーラーでした。
多分、僕の一件がなくてもどこかでその能力を開花させたかも知れない程、彼女が診た患者は、ものの見事に短期間で治っていきました。
僕は、魔法のように患者をみるみる治していく母を恐れの目を持って「母の仕事だけはやるまい。到底無理!」と強い決意を持っていました。
母の後を追って
ところが、30代全般に仕事や離婚などの悩みを抱えたときに妹のいたオーストラリアでオステオパシーという治療法を知りました。
からだにソフトに手を当てながら骨の変位を調べ、その歪みを治す療法です。その原理にとても強く惹かれ、自分でもやりたいと思いました。
日本に帰ってからいろいろ調べたところ海外の大学でしかその頃学べず、その費用が高額であることなどから、一旦諦めたのですが、よく考えてみたら母の治療法はまさにそれに近いものでした。
とても喜んだ僕は、後先考えずに仕事を辞め、基礎医学を学ぶために岩手の奥州市から仙台まで新幹線で夜間の専門学校に通い、昼間は母の治療院を手伝いながらインターンをしました。
こうして5年間、インターンをして操体法という整体技術を研鑽した後にふと気づくと患者は母というヒーラーを頼って来るのであって、息子の僕はあくまでその手伝いをしているに過ぎないという事実に気づきました。
これでは、いつまでたっても一人前になれないと悟った僕は、つてを求めてカナダにやってきました。
日本を飛び出すことによって、すでに業界では名の知れた母の影響を受けずに伸び伸びと自分の好きなことをできると思ったのです。
しかし、冒頭で話したような母から受け継いだ信念は僕のこころにしっかり定着し、その呪縛から離れることができませんでした。
僕は、患者が上手く治らなかった場合などに、自分自身にダメ出しを出し続けて、母との能力の差にいつも憂いていました。
ソウルエッセンシャルメソッド(SEM)に出会うまで
カナダで治療院をはじめて10年程度過ぎたあたりから、慢性疾患を抱える患者、例えば坐骨神経痛、頸肩腕症候群、線維筋痛症などの患者を治療することが多くなります。
すると例外なく彼らがからだだけではなくこころの問題を持ってして、しかも自分ではそれに気づかず、客観的に見るとそれさえ気づいて自分で変わろうとすれば、明らかに治るのにという状況を何度も目撃しました。
なので、冒頭の信念がだんだん揺らぎ始めたのです。
痛みが無くなったとしても、本人がこころの問題に気づいてそれを変えようとしない限り、たとえ症状が良くなってもまたぶり返してしまう。
ということは、とにかくからだの歪みを整えて痛みを取るという手法ではどうにもならない場合も出てくるわけで、こころを整える手法がなければ根本的な治療になりません。
そしてエネルギー療法や野口整体、気功、心身統一合気道などの経験を経てソウルエッセンシャルメソッド(SEM)に出会いました。
※SEMは「あなたの魂」の望みを知り、思い込みによって「あなたの魂」とズレてしまった潜在意識を整えてあなたの本当の人生を生きるためのメソッドです。
SEMの特徴はこころの働きを「顕在意識」「潜在意識」「魂」に分けて完全無欠の魂の声を潜在意識にしっかり定着させる(インストール)ことです。
特に、潜在意識の中には過去生から引きずってきた質の悪い「思い込み」や「勘違い」が数多く詰まっているため、それらを無くすために「魂の声」を潜在意識にインストールする必要があるわけです。
潜在意識が本当の自分(魂)の声で変わると、それに伴って引き寄せが起きるようになるので自己実現がうそのように楽にできるようになります。
私の場合もリーディングしてみると、母との関係で非常に興味深い過去生がありました。
過去生リーディング
過去生では逆に僕が母親で今の母親が息子でした。
代々伝わるシャーマンの家系で過去生の僕は、その能力からたくさんの患者を治してきたベテランヒーラーです。
一方、その当時の息子(今の母)は、兄弟の中でも勉強しない落ちこぼれのさっぱり成長しないロクでもないシャーマンの卵でした。
しかし、僕はそんな彼にとてつもない才能を見出しおり、おりにつけ指導するのですが、なぜか逆に彼はそんな僕をがっかりさせてばかりいたのです。
すでに高齢になっていた僕は、実の兄弟の中から跡取りを選ぶことになるのですが、死ぬ間際になってやっと本気になった彼に僕は跡目を譲ります。
周囲の猛反対の中で切羽詰まった彼は自分独自の本領を発揮し始め、やっとシャーマンとして独り立ちしていくのを見ながら、僕は安心して死の眠りにつく、という内容でした。
今の魂は、その過去生の恩返しでこんどは息子である母がぼくの面倒をみているとのこと。
ポイントは、現在の母の生き方や信念がそのまま僕の生き方や信念ではないということでした。
僕は、カナダに来て物理的に日本から離れることにより母からの呪縛から逃れていた気がしていました。
しかし、実は母の信念からぼくが離れることができず、違和感を感じてはダメ出しをしている僕自身に問題があったのです。
やっと本当の自分に会える
母が残した操体法という財産は僕にとっては大切なもので、それを継承して伝えていくことが僕の使命だと思い込んでいました。
しかし、過去生で僕の母がすでに経験した通り、自分独自の個性を出しながら本当の自分のやりたいことに気づかない限り人生はうまくいきません。
僕の場合は、からだだけではなくこころのケアを同時に行う整体メソッドを独自に作り上げたことで、その問題をなんとか乗り越えることができました。
そのメソッドを『魂整体』と呼びます。
まとめ
潜在的に、僕は母のような立派な治療師になりたいと念じ、それがうまくいかない、あるいはそれに疑問を感じる自分自身に大量のダメ出しをしていました。
「魂の声」の普遍的な考え方を集めた『宇宙の法則』では、誰かのようになりたいと思うのは自分への否定につながり、本当の自分(魂)を生きることからの逃避であると説かれています。
SEMでそれに気づかされてからは、自分が変わることを恐れなくなり、毎日が楽しく充実して笑顔で過ごせるようになりました。
当然母との関係も変わり、以前のように僕にとって母は師匠でもあり母親でもあるという屈折した感情はなくなって、年老いたたった一人の愛しい母親として接することができるようになりました。
とても感謝しています
あなたも治療・整体師としての『志』があるがゆえにさまざまな悩みがあると思います。
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